高齢者介護に関する資格の話。

介護職は、資格がなくても就ける仕事ですが、身体介護をするためには資格の取得が必要です。そこで、ここでは介護職に必要な介護職員初任者研修と実務者研修、介護福祉士について説明したいと思います。

介護職に就いて最初に取得するのが介護職員初任者研修です。3カ月程度の研修後に試験を受け、試験に合格することで取得できます。旧ヘルパー2級に相当する資格と言われており、比較的誰でも取得しやすいので、介護職に興味のある人にオススメです。また、実務者研修は旧ヘルパー1級に相当する資格で、450時間の研修を受けた後に試験に合格すると取得できます。介護職員初任者研修よりもより専門性が高くなり、試験の難易度も上がりますが、この資格を持っているとたん吸引げなどの医療行為も行えるようになります。

そして介護福祉士は、介護職の資格の中で最上位にあたる国家資格です。この資格を取得するためには、一定時間の研修や実務にあたっていることと、筆記試験と実技試験に合格することが必須になります。専門性の高い知識や技術が求められるので、介護福祉士になると、介護職の実務に当たるだけでなく、介護職員を指導する管理職へキャリアアップする道も開けるでしょう。また、ケアマネージャーを目指すことも可能になるので、介護職のエキスパートを目指したい人は、介護福祉士の資格取得にぜひチャレンジしてみてください。

日本は超高齢社会に突入しており、要介護者の人口は年々増加していますが、その一方で、介護職の人手不足は深刻になっています。厚生労働省によると、2025年には介護従事者が43万人不足することも試算されており、人材の確保は国をあげての課題になっています。人の役にな立てる仕事をしてみたい方は、介護職にぜひ注目してみてください。資格を取得しておくと、活躍の場に困ることはないでしょう。

Comments are closed.